あけましておめでとうございます。昨年は多くの方々に受診して頂き、スタッフ一同、全力で診療させて頂きました。アトピー性皮膚炎で重症な方々もいらっしゃいましたが、次第に改善されて、笑顔が見られるようになり、チーム木俣としては嬉しい限りです。

講演会も開催し、色々な質問も出ました。その後、講演会を聴いて受診された方もいて、情報提供として良い機会であったと思います。今後とも様々な情報提供を続けていきますので、よろしくお願いいたします。

アトピー性皮膚炎は様々な原因があり、それぞれの方々の原因に対処した治療が必要です。基本的には、1)アレルギー、2)細菌感染症、3)ストレス、の3つの大きな原因がありこれらに対処する治療を当クリニックでは、ステロイドフリー、プロトピックフリーの治療で行っております。

ステロイドやプロトピックで治療をしてきた方々は、それらを中止することで、アトピー性皮膚炎が悪化するリバウンドを起こすことがありますが、治らないリバウンドはありません。ただ、リバウンドが強く出る方や、長引く方もいらっしゃるので、そういう時は、不安や疑問はどんな事でもお気軽にご質問頂き、希望をもってご家族一丸となって協力して、リバウンドを明るく乗り切って欲しいと思います。

 実例:他府県からの成人の男性の方ですが、アトピー性皮膚炎でステロイドを20数年塗布し、更にプロトピックも5年塗布していました。しかし改善せず、受診されました。ステロイド塗布とプロトピック塗布を中止すると、強いリバウンドを発症しましたが、リバウンドをご家族皆様でご理解頂き、リバウンドを乗り切りました。

しかし、その後2回目のリバウンドを発症しましたが、前回よりは軽症のリバウンドで、またご家族皆様で協力して改善しました。結局数カ月でアトピー性皮膚炎も改善し、その後治癒されました。治癒時の笑顔がとても素敵でした。この方は、長期のステロイド塗布+プロトピックも塗布されていましたが、リバウンドをよくご理解され、明るく治療されたので改善・治癒が早かったと思われます。



 

 この度、イグ・ノーベル医学賞を受賞いたしました。誠に光栄です。受賞は、キスによるアレルギー反応の減弱ということで、2003年に発表した論文です。私は以前より、人が本来持っている自然の治癒力に関心がありました。アレルギー反応も、人の豊かな感情で減弱できないかと考え、最初にチャップリンのモダン・タイムスを観て笑うと皮膚でのアレルギー反応(プリックテストといいます)が減弱することを2001年に発表しました。

笑い以外の人の感情でもアレルギー反応が減弱できないかと思い、では愛情の力はどうかと思い、キスを考えました。そこで色々な映画の主題歌のBGMを入れてアトピー性皮膚炎の患者さん達とパートナーの方々、アレルギー性鼻炎の患者さんとパートナーの方々とで、30分間キスをしてもらい、対照としてBGMをいれてキス無しで抱擁だけしてもらい皮膚でのアレルギー反応をプリックテストをして比べました。

すると、それぞれの患者さん達でダニやスギ花粉に対するアレルギー反応がキスをした時だけ減弱しました。しかし、これはアレルギー反応が減弱するというだけで、症状が改善するという検討はしておりません。マスコミ等では症状の改善まで言及しているものもありますが、科学的にはまだそこまで研究はしておりません。ただ、私の論文の一部か全部かはわかりませんが、それを読んだイギリスの二人ともアレルギー性鼻炎のカップルが、実際に30分のキスをして症状が治癒したとのことです。しかしそれがどれくらい続いたのかは不明です。

これが今年になって評価され、受賞につながり大変嬉しく思います。本来は授賞式(これはハーバード大学で行われました)にも出席すべきでしたが、授賞式当日は以前から約束していた講演会があり、授賞式にはビデオレターで挨拶させて頂きました。この挨拶が1分間で笑いをとるということで難しく、結果的には30秒のビデオレターが、作成して下さった方の演出効果が素晴らしく、好評で生の挨拶よりよかったです。素晴らしいビデオレターをありがとうございました。演出して下さった方、演出して下さった方をご紹介してくれた方、ビデオレターに出演して下さった方々、全ての方々にこの場をお借りして改めてお礼申し上げます。そして講演会後すぐにアメリカのボストンに行きました。 

ボストンに着くとすぐ、以前からメールで連絡をとりあっていた責任者の方に電話をかけ、翌日発表でしたが、「今晩の夕食か明日の昼食を一緒にしませんか」と、積極的に行動しました。結局今晩は忙しいということで、発表前に明日の昼食を一緒にとろうということになりました。私は過去にアメリカのロサンゼルスにあるUCLAに留学の経験はありますが、それは1985年-1988年のことで、それ以降一度もアメリカには行っておりません。従って英会話も泥縄式で勉強しました。とにかく臆せずしっかり話そうと決意しておりました。

幸い時差の影響の疲れも無く、翌日その方とお会いし、昼食をしながら楽しい会話ができました。そして発表の会場であるマサチューセッツ工科大学に行き、自分の出番を待っておりましたが、その方の司会が非常にうまく、「授賞式に来なかったが、今日の発表には来ている方を紹介します」というような意味のことを言われ、立ち上がって挨拶をするように促され、聴衆の方をむいて挨拶したり、リラックスできました。

発表は5分でしたが、色々な映画の画像も入れたのがよかったのか、非常に好評で、爆笑が続きました。その為、私も楽しんで発表できました。会場でも色々な方々に大変お世話になり、この場をお借りしてお礼申し上げます。他の方々の発表も興味深く拝聴しましたが、それぞれさすがに科学的に興味深く、おもしろいもので、会場からは笑いがとぎれませんでした。発表後は、一旦ホテルに帰り、夜に別の場所でパーテイがあるのでそれに参加しました。そこで色々な方々とお話をしましたが、世界の人と人のつながりの大切さを再認識しました。

日本は連休でしたので、その後もボストンに滞在して、次の日はボストン美術館に行ったり、その次の日はハーバード大学に行ったりと、ボストンを満喫しました。ボストンは素敵な町でした。そうして発表から3日後に帰国しました。クリニックのスタッフの方々にも、渡米前後での慌ただしさをチームワークで乗り切って頂き、また暖かい励ましを頂きましてありがとうございました。更にクリニック外でも私を支えて下さったチーム木俣全ての方々に感謝いたします。

帰国後、非常に多くの方々に色々祝福して頂きました。祝福して下さった全ての方々にお礼申し上げます。今回の受賞は、アトピー性皮膚炎に対してステロイドフリー、プロトピックフリーの治療をしているクリニックがあるということを、社会に情報提供できたということで大きな意味があります。今後もその信念を貫いて、診療に励む所存ですので、よろしくお願いいたします。







 
 
 
 

 

 私は今までに色々な総合病院で勤務をしてきましたが、私だけの専属のスタッフの方々はいませんでした。総合病院ですからそれは当然ですが、それでは詳細な説明が十分にできません。現在はクリニックでの診療となり、ステロイドフリー・プロトピックフリーの治療方針を理解して賛同して下さっている素晴らしいスタッフの方々が私の治療方針やスキンケア―、食生活、その他色々な事を詳細に患者さんに説明して下さっています。その意味では現在は最高のスタッフの方々に恵まれたと、喜ぶ日々です。

また患者さんの辛い気持ちを共感して下さることも、スタッフの方々の大切で、ありがたい役割です。私が診療中に治療の説明をして、辛い気持ちへの共感もします。そして私の後で、スタッフの方々が更に丁寧に治療の詳細な説明や、共感をして下さります。これを私達はチーム木俣と呼んでおります。私はチーム木俣を支えて下さるスタッフの方々に心から感謝しております。

現在の当クリニックは、木俣の医学的な説明と治療薬物療法のみではなく、スタッフの方々の親身な説明、食生活の指導、真心をこめた共感と励ましで改善度がグレードアップしているという嬉しい状況です。開院して1年が過ぎましたが、この1年を総合的にみると現在の治療レベルは今までの長年の私のステロイドフリー・プロトピックフリーの治療の中で、最高のレベルと言えます。

当クリニックにはリバウンド中の方々、またはアトピー性皮膚炎が悪化されている方々、そして周囲との人々がステロイドフリーの治療を理解せずに悩んでいる方々が、大阪府や遠方の他府県からも多数受診されます。そういう方々をチーム木俣のスタッフの方々が懇切丁寧にサポートいたします。

例えばステロイドやプロトピックを長年塗布して中止してリバウンドが起きます。しかしリバウンドは必ず改善する状態です。でも、その改善の期間は人それぞれで違います。その間は強い不安に襲われますが、そういう不安もチーム木俣は優しくサポートして不安を減弱させます。

 実例:ステロイドを数年間塗布し、改善せず、ステロイドフリーの治療を希望して、東海地方の他府県から小児の方がご両親と受診されました。既にリバウンドを起こしていました。浸出液も多く、全身状態からMRSAによるとびひ状態と考え、その治療をしました。細菌培養の結果はやはりMRSAでした。

MRASによるとびひ状態は次回受診時にはかなり改善していましたが、リバウンドで浸出液も多く、痒みも強く、夜も不眠でした。ご両親は大変不安でしたが、私が医学的に説明を詳細にして、リバウンドは時間がかかるが必ず改善すること、痒みや不眠も改善すること等を詳細に説明し、安心されました。

このお子さんは朝はパンで洋食派で、スナック菓子も大好きという洋菓子派でした。更に家族で時々、ファストフードも食べるというファストフード派でもありました。ファストフードは高脂肪のことはいうまでもありません。そこで食生活で和食にすることを勧めました。洋食は脂肪分が多く、痒みが増します。たとえばお茶碗一杯のごはんと、食パン1枚ではカロリーはほぼ同じですが、脂質が食パンのほうが何と20倍以上多いのです。

朝はごはんと味噌汁、納豆、海苔、魚(フライではなく、煮魚か焼き魚)にしてもらい、食生活では全体的に魚を主体で肉を減らして、更に脂肪分も減らしてもらいました。スナック菓子も辞めて、おやつは脂っこいスナック菓子は全て辞め、和菓子のせんべいにしてもらいように、指導しました。

その後、待合室でスタッフの方が、更に詳しく、リバウンドの経過、食生活、リント布(という患部をカバーする柔らかい布)のカバーの説明をされました。スタッフの方はご両親の不安の共感もして下さり、来た時とは別人のように明るく、そのご両親は帰られました。

ご両親も朝はパンの洋食派でしたが、すぐにご家族全員和食派になり、納豆もご家族全員で毎朝1パック食べるようになりました。スナック菓子、ファストフードは一切無しです。その後、そのお子さんは痒みも不眠も次第に改善して、ご両親も受診の度に不安が減り笑顔が見られるようになりました。そして、約1年かかりましたが、そのお子さんは治癒されました。東海地区からの通院、本当にお疲れ様でした。チーム木俣のサポートが改善を早めた嬉しい実例です。


 
 


Calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>

Archive

Mobile

qrcode

Selected Entry

Profile

Search

Other