アトピー性皮膚炎では長期の治療が必要です。特にステロイドを使用していて中止によりリバウンドを起こした場合、痒みが強く不眠で困っている場合、細菌感染症や単純ヘルペス感染症を繰り返す場合、等、改善と悪化を繰り返すことがあります。しかし、次第に改善が悪化より多くなり、回復に向かいます。

そういう時に大切なのは希望です。特に今は情報が氾濫していて、ステロイドの利点だけを伝える情報もあります。しかしステロイドは一時しのぎの薬です。長期塗布では色々な副作用が出ます。私は、アトピー性皮膚炎の治療では、患者―医師の信頼関係が非常に大切で、協力して一緒に治療するというスタンスで診療しています。そして、私の経験から希望を与えられるような情報をお伝えしています。

更に、当クリニックでは、素晴らしいスタッフの方々がチームワークで診療を支えてくれます。これは病院勤務ではなかなか難しく、クリニックでの診療の大きな利点で、スタッフの方々に感謝する日々です。私はできるだけ詳細に説明してはおりますが、診療後も待合室でスタッフの方々が患者さん達に色々なアドバイスをして、患者さんをサポートしてくれています。

 実例:小児の方でステロイド中止後のリバウンドで受診されました。全身のリバウンドで、痒みも非常に強く、夜も不眠でした。細菌感染症も合併していて、浸出液で全身がじくじくでした。当クリニックの治療で改善は見られましたが、全身のひっかき傷も多く、かゆみと夜間の不眠は続き、ご両親が非常に疲れて、一時的にステロイドを使用を希望されました。

私はもちろん詳細に説明してステロイドを使用しないようにアドバイスしました。しかし、ご両親が今の辛さから一時的にも開放されたいという気持ちも強く、迷う日々でした。そういう時、スタッフの方々がご両親に色々アドバイスして下さり、ご両親は希望を持つことができ、結局ステロイドを使用せずに、お子さんは約1年後には著明に改善されました。

 

 あけましておめでとうございます。昨年は多くの方々に受診して頂き、スタッフ一同、全力で診療させて頂きました。アトピー性皮膚炎で重症な方々もいらっしゃいましたが、次第に改善されて、笑顔が見られるようになり、チーム木俣としては嬉しい限りです。

講演会も開催し、色々な質問も出ました。その後、講演会を聴いて受診された方もいて、情報提供として良い機会であったと思います。今後とも様々な情報提供を続けていきますので、よろしくお願いいたします。

アトピー性皮膚炎は様々な原因があり、それぞれの方々の原因に対処した治療が必要です。基本的には、1)アレルギー、2)細菌感染症、3)ストレス、の3つの大きな原因がありこれらに対処する治療を当クリニックでは、ステロイドフリー、プロトピックフリーの治療で行っております。

ステロイドやプロトピックで治療をしてきた方々は、それらを中止することで、アトピー性皮膚炎が悪化するリバウンドを起こすことがありますが、治らないリバウンドはありません。ただ、リバウンドが強く出る方や、長引く方もいらっしゃるので、そういう時は、不安や疑問はどんな事でもお気軽にご質問頂き、希望をもってご家族一丸となって協力して、リバウンドを明るく乗り切って欲しいと思います。

 実例:他府県からの成人の男性の方ですが、アトピー性皮膚炎でステロイドを20数年塗布し、更にプロトピックも5年塗布していました。しかし改善せず、受診されました。ステロイド塗布とプロトピック塗布を中止すると、強いリバウンドを発症しましたが、リバウンドをご家族皆様でご理解頂き、リバウンドを乗り切りました。

しかし、その後2回目のリバウンドを発症しましたが、前回よりは軽症のリバウンドで、またご家族皆様で協力して改善しました。結局数カ月でアトピー性皮膚炎も改善し、その後治癒されました。治癒時の笑顔がとても素敵でした。この方は、長期のステロイド塗布+プロトピックも塗布されていましたが、リバウンドをよくご理解され、明るく治療されたので改善・治癒が早かったと思われます。



 

 この度、イグ・ノーベル医学賞を受賞いたしました。誠に光栄です。受賞は、キスによるアレルギー反応の減弱ということで、2003年に発表した論文です。私は以前より、人が本来持っている自然の治癒力に関心がありました。アレルギー反応も、人の豊かな感情で減弱できないかと考え、最初にチャップリンのモダン・タイムスを観て笑うと皮膚でのアレルギー反応(プリックテストといいます)が減弱することを2001年に発表しました。

笑い以外の人の感情でもアレルギー反応が減弱できないかと思い、では愛情の力はどうかと思い、キスを考えました。そこで色々な映画の主題歌のBGMを入れてアトピー性皮膚炎の患者さん達とパートナーの方々、アレルギー性鼻炎の患者さんとパートナーの方々とで、30分間キスをしてもらい、対照としてBGMをいれてキス無しで抱擁だけしてもらい皮膚でのアレルギー反応をプリックテストをして比べました。

すると、それぞれの患者さん達でダニやスギ花粉に対するアレルギー反応がキスをした時だけ減弱しました。しかし、これはアレルギー反応が減弱するというだけで、症状が改善するという検討はしておりません。マスコミ等では症状の改善まで言及しているものもありますが、科学的にはまだそこまで研究はしておりません。ただ、私の論文の一部か全部かはわかりませんが、それを読んだイギリスの二人ともアレルギー性鼻炎のカップルが、実際に30分のキスをして症状が治癒したとのことです。しかしそれがどれくらい続いたのかは不明です。

これが今年になって評価され、受賞につながり大変嬉しく思います。本来は授賞式(これはハーバード大学で行われました)にも出席すべきでしたが、授賞式当日は以前から約束していた講演会があり、授賞式にはビデオレターで挨拶させて頂きました。この挨拶が1分間で笑いをとるということで難しく、結果的には30秒のビデオレターが、作成して下さった方の演出効果が素晴らしく、好評で生の挨拶よりよかったです。素晴らしいビデオレターをありがとうございました。演出して下さった方、演出して下さった方をご紹介してくれた方、ビデオレターに出演して下さった方々、全ての方々にこの場をお借りして改めてお礼申し上げます。そして講演会後すぐにアメリカのボストンに行きました。 

ボストンに着くとすぐ、以前からメールで連絡をとりあっていた責任者の方に電話をかけ、翌日発表でしたが、「今晩の夕食か明日の昼食を一緒にしませんか」と、積極的に行動しました。結局今晩は忙しいということで、発表前に明日の昼食を一緒にとろうということになりました。私は過去にアメリカのロサンゼルスにあるUCLAに留学の経験はありますが、それは1985年-1988年のことで、それ以降一度もアメリカには行っておりません。従って英会話も泥縄式で勉強しました。とにかく臆せずしっかり話そうと決意しておりました。

幸い時差の影響の疲れも無く、翌日その方とお会いし、昼食をしながら楽しい会話ができました。そして発表の会場であるマサチューセッツ工科大学に行き、自分の出番を待っておりましたが、その方の司会が非常にうまく、「授賞式に来なかったが、今日の発表には来ている方を紹介します」というような意味のことを言われ、立ち上がって挨拶をするように促され、聴衆の方をむいて挨拶したり、リラックスできました。

発表は5分でしたが、色々な映画の画像も入れたのがよかったのか、非常に好評で、爆笑が続きました。その為、私も楽しんで発表できました。会場でも色々な方々に大変お世話になり、この場をお借りしてお礼申し上げます。他の方々の発表も興味深く拝聴しましたが、それぞれさすがに科学的に興味深く、おもしろいもので、会場からは笑いがとぎれませんでした。発表後は、一旦ホテルに帰り、夜に別の場所でパーテイがあるのでそれに参加しました。そこで色々な方々とお話をしましたが、世界の人と人のつながりの大切さを再認識しました。

日本は連休でしたので、その後もボストンに滞在して、次の日はボストン美術館に行ったり、その次の日はハーバード大学に行ったりと、ボストンを満喫しました。ボストンは素敵な町でした。そうして発表から3日後に帰国しました。クリニックのスタッフの方々にも、渡米前後での慌ただしさをチームワークで乗り切って頂き、また暖かい励ましを頂きましてありがとうございました。更にクリニック外でも私を支えて下さったチーム木俣全ての方々に感謝いたします。

帰国後、非常に多くの方々に色々祝福して頂きました。祝福して下さった全ての方々にお礼申し上げます。今回の受賞は、アトピー性皮膚炎に対してステロイドフリー、プロトピックフリーの治療をしているクリニックがあるということを、社会に情報提供できたということで大きな意味があります。今後もその信念を貫いて、診療に励む所存ですので、よろしくお願いいたします。







 
 
 
 

 


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