夏は体調不良にて沢山の患者さんへご迷惑をおかけしました。回復しておりますのでご心配くださいました皆様にこの場をかりまして改めて感謝申し上げます。では今回はプリックテストについて伝えたいと思います。

 

プリックテストとは、アレルギーの検査で皮膚にアレルゲン液を落として軽くひっかき、皮膚のアレルギー反応を見るものです。アレルギーがあると10−15分後に膨疹(じんましん様の盛り上がり)と紅斑(周りの赤い斑点)ができます。赤ちゃんから高齢者の方まで簡単にできます。更に血液検査より正確です。

 

母乳授乳の数ヵ月のアトピー性皮膚炎の赤ちゃん達が受診されますが、プリックテストをすると卵や牛乳等のよくあるアレルギー以外にも、チョコレートアレルギーのある赤ちゃんがいることがあります。これはお母さんがチョコレートを食べて、それが母乳を介して赤ちゃんに入り、チョコレートアレルギーを起こしているからです。

 

そういう場合は、お母さんに卵アレルギーの場合は卵を、牛乳アレルギーの場合は牛乳を除去してもらい、それと一緒にチョコレートも除去してもらいます。尚、チョコレートは牛乳を含んでいますので、牛乳アレルギーの強い場合はチョコレートも一緒に除去します。そのような除去と当クリニックの治療でアトピー性皮膚炎は治癒します。

 

成人の場合も明らかな食物アレルギーは無い方の場合でも、悪化因子しての食物があります。ある方は、プリックテストでイーストアレルギーとわかりました。この方は朝食にパンが好きで、パンのイーストが悪化因子となっていました。パンをやめて、朝食はお米にしてもらいました。またビールにもイーストが入っていますので、ビールもやめてもらい、そうして治療をすると改善が早く、その後その方のアトピー性皮膚炎は治癒しました。

 

 

 

 

 アトピー性皮膚炎では長期の治療が必要です。特にステロイドを使用していて中止によりリバウンドを起こした場合、痒みが強く不眠で困っている場合、細菌感染症や単純ヘルペス感染症を繰り返す場合、等、改善と悪化を繰り返すことがあります。しかし、次第に改善が悪化より多くなり、回復に向かいます。

そういう時に大切なのは希望です。特に今は情報が氾濫していて、ステロイドの利点だけを伝える情報もあります。しかしステロイドは一時しのぎの薬です。長期塗布では色々な副作用が出ます。私は、アトピー性皮膚炎の治療では、患者―医師の信頼関係が非常に大切で、協力して一緒に治療するというスタンスで診療しています。そして、私の経験から希望を与えられるような情報をお伝えしています。

更に、当クリニックでは、素晴らしいスタッフの方々がチームワークで診療を支えてくれます。これは病院勤務ではなかなか難しく、クリニックでの診療の大きな利点で、スタッフの方々に感謝する日々です。私はできるだけ詳細に説明してはおりますが、診療後も待合室でスタッフの方々が患者さん達に色々なアドバイスをして、患者さんをサポートしてくれています。

 実例:小児の方でステロイド中止後のリバウンドで受診されました。全身のリバウンドで、痒みも非常に強く、夜も不眠でした。細菌感染症も合併していて、浸出液で全身がじくじくでした。当クリニックの治療で改善は見られましたが、全身のひっかき傷も多く、かゆみと夜間の不眠は続き、ご両親が非常に疲れて、一時的にステロイドを使用を希望されました。

私はもちろん詳細に説明してステロイドを使用しないようにアドバイスしました。しかし、ご両親が今の辛さから一時的にも開放されたいという気持ちも強く、迷う日々でした。そういう時、スタッフの方々がご両親に色々アドバイスして下さり、ご両親は希望を持つことができ、結局ステロイドを使用せずに、お子さんは約1年後には著明に改善されました。

 

 あけましておめでとうございます。昨年は多くの方々に受診して頂き、スタッフ一同、全力で診療させて頂きました。アトピー性皮膚炎で重症な方々もいらっしゃいましたが、次第に改善されて、笑顔が見られるようになり、チーム木俣としては嬉しい限りです。

講演会も開催し、色々な質問も出ました。その後、講演会を聴いて受診された方もいて、情報提供として良い機会であったと思います。今後とも様々な情報提供を続けていきますので、よろしくお願いいたします。

アトピー性皮膚炎は様々な原因があり、それぞれの方々の原因に対処した治療が必要です。基本的には、1)アレルギー、2)細菌感染症、3)ストレス、の3つの大きな原因がありこれらに対処する治療を当クリニックでは、ステロイドフリー、プロトピックフリーの治療で行っております。

ステロイドやプロトピックで治療をしてきた方々は、それらを中止することで、アトピー性皮膚炎が悪化するリバウンドを起こすことがありますが、治らないリバウンドはありません。ただ、リバウンドが強く出る方や、長引く方もいらっしゃるので、そういう時は、不安や疑問はどんな事でもお気軽にご質問頂き、希望をもってご家族一丸となって協力して、リバウンドを明るく乗り切って欲しいと思います。

 実例:他府県からの成人の男性の方ですが、アトピー性皮膚炎でステロイドを20数年塗布し、更にプロトピックも5年塗布していました。しかし改善せず、受診されました。ステロイド塗布とプロトピック塗布を中止すると、強いリバウンドを発症しましたが、リバウンドをご家族皆様でご理解頂き、リバウンドを乗り切りました。

しかし、その後2回目のリバウンドを発症しましたが、前回よりは軽症のリバウンドで、またご家族皆様で協力して改善しました。結局数カ月でアトピー性皮膚炎も改善し、その後治癒されました。治癒時の笑顔がとても素敵でした。この方は、長期のステロイド塗布+プロトピックも塗布されていましたが、リバウンドをよくご理解され、明るく治療されたので改善・治癒が早かったと思われます。



 


Calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>

Archive

Mobile

qrcode

Selected Entry

Profile

Search

Other