私は今まで主に総合病院あるいはそれに準じる複数の科がある医療施設で勤務していました。そういう施設は、他科の医師も多数数おり設備も大きく、感覚的にはそういう総合病院のほうが、一般のクリニックより医療内容が濃密であるという錯覚をもっておりました。総合的には大規模な病院は確かに医療レベルは高いのですが、アトピー性皮膚炎に限ると必ずしもそうではありませんでした。例えば、高度な医療機器(MRIとかCTとか)、あるいは最先端の内視鏡設備等は、アトピー性皮膚炎には関係ありません。アトピー性皮膚炎の診療に必要なのは、専門医とそれを支えるスタッフ、更に様々なアトピー性皮膚炎の治療を補助するグッズ(リント布、それを貼るかぶれないテープやネット包帯、手のアトピーがひどい方の為の色々なサイズのプラスチック手袋、更には迷った時に心を鼓舞してくれるパンフレット等)です。ある病院では、私の外来診療の場所は他科の医師との共用でしたし、補助してくれるスタッフも専属ではありませんでした。そういう意味では、今のクリニックで私専用の外来診療の設備と、更にはアトピー性皮膚炎用の様々なグッズも多数常備でき、支えてくれるスタッフも専任という環境は、実は病院よりより高度なアトピー性皮膚炎の治療が行えるとわかりました。つまり、病院からクリニックへ移ることによって、診療はレベルアップしているのです。また、スタッフの皆さん方は私の治療方針をよく理解してくれ、私の診察が終わった後も、待合室で患者さんに適切なアドバイスもかけてくれます。いわばクリニック全体で、患者さん一人一人にサポート体制ができているのです。そういう意味で、病院勤務からクリニックでの診療をすることは、飛翔と気が付きました。
 飛翔ではありますが、これからも地に足を付け、スタッフと協力して、患者さんの方々と共に、より早く治る、より負担の少ない治療を目指していこうと、決意も新たにしていますのでよろしくお願い致します。
 

開院してから1ヵ月が過ぎました。電子カルテの操作の勉強、色々な物品の準備、そして患者さんの方々へとの触れ合い、等、新しいスタッフの方々と共に、夢中で過ごした日々でした。ある時は午前の外来が夜になったこともあり、ある時は物品の搬入、整理で夜になったこともありました。ある時は、患者さんの待ち時間が長いので、ひとまず外出して頂き、順番が来たらスタッフが携帯電話に電話をかけまくったこともありました(しかし、これは順番の正確さを欠き、今はそういうことはせず、待合室で待っていてもらいます)。そういう中でつくづく感じる事は、良いスタッフに恵まれたなあ、という事です。もちろん仕事ですので、すべきことはするのが当然ですが、その中でもお互いの信頼と協力で、積極的&友好的に仕事ができたことを嬉しく思い、全てのスタッフの方々に感謝致します。 
 これは患者さんとも同じ事で、私に治療を信頼して受診して下さった方々に感謝いたしますし、そういう方々とお互いに信頼と協力を持って、アトピー性皮膚炎や他のアレルギー疾患を改善できたことを、嬉しく思います。とりわけ他府県から遥々来て下さった方々には、お疲れ様でした、という言葉をかけたくなります。経験的に、患者―医師の相互の信頼関係の強いほうが、アトピー性皮膚炎の改善・治癒は飛躍的に向上します。患者―医師の相互の信頼関係はどの分野の疾患でも大切ですが、特にアトピー性皮膚炎でステロイドフリーの治療をする場合は、ステロイドへの不信感からの医療への不安感が残っていて、それを克服する為に、患者さん本人だけでなく、家族全員の治療への信頼と理解が肝要です。不安や疑問は外来診察時に率直に言って下されば幸いです。そういうことにお答えすることで、治療への理解や信頼が深まり、自分でアトピー性皮膚炎を克服する、という意欲が沸いてきます。
 6月からは午後診療、第二日曜日の予約診療も始まりますので、さらなる色々な事が待ち構えていると思いますが、スタッフの方々との信頼と協力で乗り切れると思います。患者さんの皆様ともより強い信頼と協力をもって、診療したく存じますので、よろしくお願い致します。

 先日、東京で講演してきました。私にとって講演会は、ライフワークとして、日常診療と同じように大切なイベントです。診療時間では伝えきれない事、またはアトピー性皮膚炎に対して私が考えている事を集約して伝えられますし、広く社会にアトピー性皮膚炎のステロイドフリー、プロトピックフリーの治療の効果を知って欲しいという願いもあります。
 アトピー性皮膚炎は、原因が多数ある疾患なので、ステロイドフリー、プロトピックフリーの治療だけでは改善には不十分な事があります。その方々が日々生活している、食生活を含む生活習慣を規則正しくする事、またストレスの克服等も合わせてする必要があります。あるアトピー性皮膚炎のお子さんは、スナック菓子を食べてばかりいましたが、私のアドバイスをきいて、スナック菓子を一切辞めて、和食主体にし、更に納豆を食べるように勧めた所、毎日食べてくれて、みるみるうちに改善して治癒しました。もちろん治療が効果的ではありましたが、改善度が非常に早く、このプラスアルファの効果は健康的な食生活の賜です。ある成人の方は、仕事で夜寝るのが遅く、アトピー性皮膚炎がなかなか改善しませんでしたが、ライフスタイルを朝方に変えた所速やかに改善して、そして治癒しました。ポイントは帰宅後すぐ寝ることで12時前には寝る事ができ、夜間の成長ホルモン等の分泌が回復し、それが皮膚に良い効果を生み出したためでしょう。こういうような事を詳細に講演会ではお話できます。講演会は5月に1回、6月には2回あります。ちなみに2月には4回続けて講演しました。こういうのを私は講演会ツワーと呼んでいます。講演の準備にも時間がかかりますが、なるべく多くの方々に、アトピー性皮膚炎の実態、そして正しい治療と健康な食生活、更にストレスを克服すればアトピー性皮膚炎は治癒するというメッセージを届けたく、積極的に講演会の依頼には答えてツワーに行っている日々です。
 幸い、現在のクリニックのブレインやスタッフの方々は、講演会の意味、意義をよく理解してくれ、私が講演会へいくのを支援してくれています。時に平日の講演会もありますので、そういう時はクリニックを休診にせざるを得ないのですが、その事情も理解してくれています。ありがたいことです。しかし、過去に勤務した病院では、収益に直接結びつかない講演会の意味を理解せず、残念ですが精神的にですが支援が得られない事がありました。でも講演会をする事は、患者さんの方々も私の治療や勤務する病院を知って、それで受診して下さるので、病院の情報提供にも適しています。無理解な事は社会のどこでも起こりますし、過去は過去です。世界に向かって正しいアトピー性皮膚炎の情報を発信する、というモットーに賛同してくれる現在の素晴らしいスタッフに囲まれて、今後も講演会ツワーに謙虚に尽力します。ちなみに、秋には長野県の松本市や北海道の旭川市、神奈川県の厚木市等でも講演が予定されています。皆様に情報を届けるべく、判りやすく楽しい講演会を心がけ準備をする日々です。
 尚、ホームページにも掲載しましたが、8月17日(日曜日)は、クリニックのすぐ近くのアルカスホールで、参加費無料で私の講演と、『「笑顔のわたし」でいたい』の著者である鎌田文世さんとのトークもある、イベントを開催します。質問コーナーもありますので、是非ご参加されて、アトピー性皮膚炎について、日頃気になる事、確認したい事、その他何でもご質問下されば幸いです。皆様の質問に答え、皆様がアトピー性皮膚炎により理解を深めて頂き、少しでもお役に立てれば、本当に嬉しく思います。
 


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